日本医科大学薬理学の小林克典博士らとの共同研究が米国科学アカデミー紀要(PNAS)にアクセプトされ、プレスリリースを行いました。
https://doi.org/10.1073/pnas.2117903119
私たちは脳の中の海馬と呼ばれる部位での抗うつ作用に関する研究を行っています。本研究では、抗うつ作用を持つと考えられるノルアドレナリンが、海馬の歯状回ではドパミンD1受容体を介して活性化することを見出しました。瀬木研では、特にD1受容体が乗るアドレナリンと応答して下流のシグナルを効率よく誘導できること、D1受容体がアドレナリン受容体と複合体を作ること、D1受容体のシグナルの下流で歯状回神経のマーカータンパク質の発現が変化することなどを明らかにしました。
新しい実験系を組み立てて仮説を検証することができたことが、成果につながったと思います。
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